長年音楽活動をされている中村眞由美さん 御紹介

2023年4月14日 投稿

1.はじめに

 今回の御紹介は、浅利下組にお住いの中村眞由美さんです。
 眞由美さんは音楽を通じて教師をはじめいろいろな分野で御活躍を
 されてきて、今なお第一線で御活躍されています。

 日頃、我々はなかなか音楽という世界を知ることができないため、
 今回浅利の「音楽家」にお話をお聞きしました。

 

 

今自分に与えられている

出来る範囲のことを責任を持ってやる

             中村眞由美

 

 

2.インタビュー

インタビュアーはホームぺージ委員会の安達です。

写真撮影は同じくホームぺージ委員会の折笠です。

黙って聞いているのは旦那様です。

 

 

1.自己紹介

 

御紹介致します。中村眞由美さんです。
先生とお呼びさせていただきます。
本日はよろしくお願い致します


 

こちらこそ、よろしくお願い致します


 

 

最初からたいへん失礼ですが・・・・
生年月日を教えていただけますか?


 

良いですよ。
6月生まれで、後期高齢者に突入しています(笑)。


 

 

どちらでお生まれですか?
また、御兄弟はおられますか?


 

出身は山梨県の石和町です。
弟が2人います。


 

 

ご両親はどのような仕事をされていましたか?


 

両親共、小学校の教員してました。
家がお寺で父親は12代住職をしておりました。


 

 

音楽をはじめられたきっかけは何でしょうか?


 

2つありましてね。
1つ目は叔父が都留高校の音楽の教員で家にピアノが置いてあったことです、
ピアノをやらされました。

2つ目は小学校5年生の時見た音楽映画「野バラ」の影響が大きいです。
これで何とかピアノを弾くようになりました。


 

 

音楽以外で趣味にされていることはありますでしょうか?


 

演劇 特に劇団四季、古い映画やバレエ、そして美術鑑賞も好きで、
最近では県立博物館の金印他を見て来ました。


 

 

 

大切にされていることはございますか?


 

今自分に与えられている、出来る範囲のことを責任を持ってやることですね。


 

2.音楽について

 

音楽の御専門は?


 

声楽です。


 

 

演奏している楽器は?


 

ピアノです。
これが自宅にあるピアノですが、なかなかピアノを落ち着いて
弾く時間がありません。

 


 

 

どちらで先生をされていたのでしょうか?
また、音楽以外で他の教科も教えていたのでしょうか?


 

竜王、上野原、大月市内の中学校。
教科はほとんどが音楽です。
他には10年間、地理・歴史を教えてました。
体育も、1年だけですが日本初の野球の女監督もし、新聞や雑誌に載りました。
また、富浜中学校では英語を教えてました。


 

 

現在の音楽活動は?


 

桂川グリーカジカ合唱指導をしています。
グリーカジカは17年前に結成された男声合唱団です。
現在20名が在籍しており、平均年齢は80歳ぐらいですが、最高齢は89歳になります。
どのパートも旋律を歌いたく、編曲に苦労しています。
こちらが練習風景と去年の大月市文化祭に出場した時のものです。

 


 

 

桂川グリーカジカについては密着取材をしてきましたので以下のパートで紹介します。

男声合唱団 桂川グリーカジカ


 

 

音楽活動は他にありますか?


 

バラ色の会、女性アンサンブルです。


 

バラ色の会とはずいぶん素敵な名前ですね。


 

花は色とりどりで棘(とげ)があります。私たちにも(笑)。
若い方は勤めているので合わせる時間が数回しかなく、
いつも良い出来ではありません。

 


 

動画もどうぞ!

 

 

お好きなアーテイストや歌手は?


 

ディートリヒ、フィッシャーディスカウ(ドイツのバリトン歌手)
そして越路吹雪です。越路さんには劇団四季のけい古場で
何回かけい古を見せていただきました。


 

 

お好きな曲は?


 

オペラ「サムソンとデリラ」より「あなたの声に私の心が開く」
歌えませんが、越路吹雪の「人生は過ぎゆく」
これは中学生にも鑑賞させました。


 

 

カラオケは行きますか?得意な歌は?


 

カラオケを目的にはいきませんが、その場にあれば仲間と歌います。
越路吹雪の「愛の讃歌」「サントワマミー」「上野発の夜行列車...」 


 

3.普段の生活

 

音楽活動の他に何かされていますか?


 

山梨県シニアコーラス連盟副会長、
地域の明老会の副会長、令和5年3月で終了しましたが。
普段は、庭の草取り、家のまわりのこと、家の中の仕事、気が向いた時編曲、
来客接待などをしています。

 


 

 

お料理がたいへん美味しいですが、どこかでお習いですか?


 

ありがとうございます。
いえいえ、自分の舌に合わせています。


 

4.浅利について

 

浅利の印象はどの様に感じていますか?


 

良いところは、何かあった時に協力しあえる。
欠点と言えば、山が近くて太陽の差し込みが遅く、
また日の入りが早いこと。
でも落ち着いていて静かで良いところだと思います。


 

 

浅利についてこれからどのようになれば良いと思いますか?


 

地域の皆がもう少し真剣に一丸となって、いろいろな催しものに参加し、声を掛け合い、助け合いのできる地域になれば良いと思います。
もう少しコミュ二ケーションを取った方が良いかと思いますね。


 

 

若い人達へのメッセージをお願い致します。


 

日々世の中がめまぐるしく発展し、追いついていけないこともあるだろうが、 強い信念を持ち、自分の希望に向かって努力してほしいですね。
人間関係も難しくなっていますが、他人との直接対話を大事にして欲しいと
思います。会話は大事です。


 

5.その他

 

一番思い出深いことは?


 

小学校5年生の時見た映画「野バラ」でウイーン少年合唱団を知り、小学校6年生から英語を始め、ウィーンに手紙を書きました、返事が来て大喜びで理事長と手紙のやり取りをしました。
大学1年の時理事長が合唱団と来日していることを知り、高輪プリンスホテルに押しかけお会いしました。
合唱団にヴォイストレーナーがいらっしゃることを新聞で知り、またその人が武蔵野音大に来るということを知って張り切って音楽を勉強し武蔵野音大に入学しました。
ヴォイストレーナーは「F・グロスマン」(その当時ヨーロッパNo1と言われ多くの声楽家が師事しています。)
大学4年生の時グロスマンの宿舎に遊びに行き、大学に内緒で歌を聞いていただき、連絡先まで教えて下さいました。
また、YBS、そして理事長から紹介していただいた当時のNETテレビ(今のテレビ朝日)にお願いし、大学4年生の時、出来たばかりの山梨学院大の体育館にウィーン少年合唱団を呼んでいただいて、2つ目の夢が叶いました。

 

 

音大2年生の時スランプに陥り、たまたま見た劇団四季の「白痴」で演劇にのめり込みました。
「白鳥の王子」という子ども向けのミュージカルを富士急ハイランドで上演した時、演出家の浅利慶太さんと甲府出身の松井良さんが声をかけて下さり、それから参宮橋の劇団四季稽古場で何回も稽古を見せていただきました。ことばの使い方、抑揚等を勉強しました。
浅利に来るまではその稽古場に何回も通いました。

 

 

 

YBS、アドブレーン社にお願いして、この「白痴」も山梨県民会館で上演していただきました。

 


 

 

小学校5年生でウイーン少年合唱団、大学でヴォイストレーナー「F・グロスマン」との出会い、劇団四季の演劇と、とても映画の主人公のような若き日の人生でしたが、劇団や演劇活動をしようと考えませんでしたか?


 

全然、考えませんでした。
が過去のことを思うと、夢があったから、またそれを実現させようと思ったから自分でも信じられないほど、いろいろな分野の人たちにお会い出来て、いろんな体験が出来たのかなあっと思っています。
私にとっては最高の時間を過ごすことができました。


 

 

いつも元気でパワフルですが、何か秘訣はありますか?


 

よく食べ、よく飲み、よく寝ます。
毎日テレビを観る暇がないほど忙しく、落ち着くのは夕食後です。


 

 

最後の最後に眞由美先生の素晴らしい歌声を2曲お聞きください。
2008年、グリーカジカ コンサートでオペラを歌われています。
普段のお声とまるで違います。感動!

 

「オペラアリア」より
  「サムソンとダリラ」あなたの声に私の心も開く F・ルメール作詞、
  サン・サーンス作曲

 

 「運命の力」神よ、平和を与えた給え  F・ピアーヴェ作詞、G・ベルディ作曲

 


 

 

本日はいろいろなことがお聞き出来てとても楽しかったです。
ありがとうございました。


 

こちらこそありがとうございました。


 

3.編集後記

1)安達

取材時間もあっという間に過ぎ、予定時間を倍以上経過してしまうほどでした。
「多感な時期」を過ごされた青春時代の話は、映画の一場面を見ているようでした。
また、若い人たちへのメッセージで「他人との直接会話を大事にして欲しい・・・」は
これからの時代大切なことと感じました。これからもますますのご活躍をお願いいたします。

 

2)折笠

今回いろいろな角度から取材をさせていただきましたが、音楽との係わり、普段の生活、
考え方など幅の広い深みのある眞由美先生を改めて知ることができました。
私にとって、今までの普通の御近所のやさしいおば様イメージが一転、輝く人になりました。
これからも音楽や他を通じて人生を謳歌していただきたいと思います。
今回は御対応ありがとうございました。いつまでもお元気でお過ごしくださいませ。

 

ページの先頭へ戻る